自分が気に入る音楽との出逢い。
若い頃ならいざ知らず、歳をくってから出逢える音楽なんてのはそうはないのが現実だ。
ましてやそれが20代の女子三人のバンドだとは。
10月のある週末の深夜、NHKのBS2になんとなくチャンネルをあわせたとき。
それは衝撃的に飛び込んできた。
それは70年代に受けた衝撃と同様のものだった。
バンドの名前もなにもわからないまま演奏するスリピースガールズロックバンドに聞き惚れ、見惚れた。
バンドの名は「チャットモンチー」。
若い人にはとっくに有名らしく武道館を満員にしていた。
とにかく迫力があった。
大音量とか大掛かりな舞台装置とか、そういう次元の迫力というのではなく、彼女たちの演奏そのものからメッセージが勝手に伝わってくるのだ。
あっという間の1時間だった。
圧倒的オリジナリティなのに演奏からはジョン・フォガティのヴォーカルではないけどC・C・Rを感じたり、G・F・RやQUEENをステージに一瞬見たような気分になった。
もちろん彼女たちの音やスタイルにコピーなどが入っているわけではない、あえて表現するなら彼女たちから出ている オーラ がそんな気分にさせてくれたのだろう。
女性らしい視点でとらえた作品や鋭い切り口のプロテストソングが迫ってくる。
そして、なぜ彼女たちのメッセージが年齢を超えて素直に私に伝わってくるのかがわかった。
彼女たちはあくまでもシンプルに、ギター・ベース・ドラムのみで演奏していて、そしてそこにこそ、彼女たちの強いメッセージが込められていることがすぐに理解でき、それが不思議な好感として伝わってくるのだ。
音楽との出逢いでこんな興奮する体験は久しぶりだった。♪
入院中の眠れない夜もヘッドフォンで聴きまくってた。
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